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2008年06月12日
夏の気配を感じる、ランチコース
先週から、ランチコースの内容が一新した。
アミューズの5品が並ぶと、その色合いが印象的だ。
その後の料理を含めて、オレンジや赤が多いのだ。
どこかに夏の気配を感じていただけるのではないかと思う。
早速、内容をご紹介したい。
アミューズの中からまず一品目は、
スパイシーにクミンのきいた人参のロワイヤルだ。
「ロワイヤル」は和食の茶碗蒸しのようなものをさす。
人参そのままの色をした、フルフルの食感の温かいロワイヤルの上に、
みじん切りした生の人参とセミドライアプリコットが。
それぞれの食感の違いも対照的で、見た目の鮮やかさも美しい一皿だ。
2品目は、カンパリ風味のオレンジのジュレの上にメロンのソルベがのったものだ。
こちらのオレンジ色も綺麗である。
さっぱりとしたカンパリ風味、そしてひんやりとしたメロン味が心地いい一皿だ。
3品目は青梗菜(ちんげんさい)の冷たいヴルーテで、
深い緑色のスープの上に、パルメザンチーズのチュイルがのって、
パリッ、カリッとした歯ざわりまで楽しんでほしい。
4品目は、帆立貝のラメル。「ラメル」とは薄切りしたものをさす。
その帆立貝の上には、パン・デピスというスパイシーな生地を、
パン粉状にしてまぶしたリコッタチーズ、
そしてソースは、ピュレ状になった青リンゴの甘酸っぱいジュ。
思わずシャンパーニュに手が伸びる、爽やかな一皿だ。
5品目は、こちらもオレンジ色の一皿で、酸味のきいたマッシュルームのピクルス、
そしてそのジュとトマトを合わせたものがソースになっている。
イベリコハムと、グリーンオリーブがのって、
小さな一皿の中に、特徴的なそれぞれの味がくっきりと映える一品だ。
5品が運ばれるとき、サービスのものから言葉が添えられると思うが、
ここに書いた順番で召し上がっていただくのが一番お勧めである。
続く前菜は、真っ赤なひと皿で、お客様から思わず
「綺麗!」
と声を発していただけることも多い。
赤の正体は赤ビーツの冷製スープ。
その中に、たっぷりと大きな岩牡蠣がひとつ隠れている。
さっとシェリービネガーにくぐらせただけの生の状態で、
その新鮮でミルキーな味わいを、
添えられたチョリソーやボーフォールチーズと共に
じっくり味わっていただければと思う。
グラスで3種類ほどの白ワインのご用意があるので、
お好みのタイプを合わせてみてはどうだろう。
魚料理は、夏が旬のスズキだ。
ポワレにし、たくさんの野菜の角切りを添える。
その中には、イエロートマト、キュウリ、インゲン、
パッションフルーツにスイカなども入っていて、
甘酸っぱい絶妙な味を醸し出す。
添えられた「茄子のカネロニの食感」というのがまた面白い味で、
ハーブなどのスパイスが、とろける舌触りで詰まっている。
肉料理は岩手産の白金豚のロティで、紫芋のムースリーヌがソースに。
もちろん色は、美しい紫色。
しっとりとした舌触りの豚肉と合わせてお召し上がりください。
デザートには、目玉焼きに見立てた、
アプリコットを使ったとても可愛いひと皿や、
キウイシャーベットとわさび風味のパンナコッタを合わせたひと皿など、
食後のテーブルをさらに盛り上げるユニークなものが登場する。
梅雨の真っ只中だが、昼のひと時、
レストランでしばし爽快な時間を過ごしていただければ嬉しい限りです。
投稿者 PGT : 2008年06月12日 23:29



