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2006年08月22日

気合の入った新ディナーコース

少し前から、ディナーコースの内容が新しくなった。
ガニェール氏が来日中に、考案・試作し完成させた、気合の入ったものである。
試作中の厨房に、たとえば鰻が取り寄せられていれば、
「ガニェール氏スタイルの鰻料理とはどんな一皿に仕上がるものか?」
とスタッフはみな興味シンシンであったし、
一皿を作るのにタマネギを2種類用意しているのを見ては、
「一体どんな風にこの二つを使い分けるのだろう?」
と、彼の頭と手から生み出される料理を楽しみに待ったのである。

そして完成されたのが、甘鯛のオーブン焼きから始まるコースだった。
甘鯛は、「ティエッド」に仕上げてある。
ティエッドというのはフランス語で、「ほの温かい」温度のことだ。
甘鯛にはムール貝と赤ピーマンが添えてあり、食べると、ピリッと辛味が。
隠し味にエスペレットというスペイン産の唐辛子を使っているのだ。

二皿目は、薄くスライスした豚の脂、ラルドをまとった蟹のサラダと野菜のゼリーだ。
抹茶で風味づけしたマンゴーやピンクグレープフルーツも入る。
食べればふわっと、ごま油の香りが広がる。
お皿の縁に添えられた酸っぱいオゼイユのピューレと共にいただけば、
暑い季節に、一服の清涼剤となるようなサラダである。

三皿目は玉葱のファルス。大きな玉葱をくり抜いた中に、
小さなパールオニオン、ジロール茸、フォワグラを入れ、
ウイキョウで風味をつけた鶏のブイヨンを注いでいる。
素材を包むように漂う心地のいい甘さは、
ガニェール氏らしいともいえる絶妙な味わいだ。
実はこのお皿は、既にお客様の間で
「すこぶる美味!!」と話題になっている、
コースの中でも特にご好評をいただいている一皿なのです。

四皿目が鰻だ。お皿の中には、
シャブリでマリネした鰻、燻製をかけた鰻、
茄子のコンフィとイベリコ豚のチョリソー、
仔牛の骨の出汁をベースに作ったソースにからめたキャベツの千切り。
やや力強い味わいにワインも進む。

次の手長海老のポワレはスパイシーな味。
海老は、シエナの土と名づけられた、
ガニェール氏オリジナルのスパイスにパン粉を混ぜたものをまとっている。

牛肉、チーズ料理と続いて、デザートへ。
フルーツを使ったものも多く、全体的に軽やかだ。
毎回形を変えて登場するチョコレートの一品、
「ショコラ ピエール・ガニェール」の今回のものは、
驚くほどすっきりとしたチョコレートゼリーと、
ココナッツとチョコレートを組み合わせたケーキを一緒に盛ったものである。
チョコらしからぬ爽やかさが新鮮で、
「夏もこんなにおいしくチョコレートを食べられるなんて」と、
きっと多くの方に喜んでいただけると思います。

涼しい秋を迎える前に、一度レストランに足をお運びいただき、
是非これらの味をお楽しみいただければと思います。

投稿者 PGT : 2006年08月22日 09:16